Topics P2P取引マスター

安い手数料と高い安全性を提供するP2P暗号資産取引所15選

初心者向け
P2P取引マスター
5 февр. 2022 г.

P2P暗号資産取引所では、透明性の高いプロセスを通じて直接取引をするため、利用者は銀行などの第三者を介さずにデジタル資産を売買することができます。ピア・ツー・ピアのビットコイン交換ネットワークでは複数のコンピュータ同士が直接つながり合っており、取引の重複を防ぐため、これらすべてのコンピュータによって暗号資産の取引が承認される必要があります。トップクラスのP2P暗号資産取引所では、暗号資産を購入するための選択肢を拡大しています。この記事では、P2Pビットコイン取引所とは何か、OTC取引との違いは何かについて説明します。また、注目のP2P暗号資産取引所15社についてもご紹介します。

P2P暗号資産取引所とは?

P2P暗号資産取引所は、利用者が銀行などの仲介者を介さずに暗号資産を利用者同士で直接交換できる暗号資産プラットフォームです。

P2P暗号資産取引所では、認証済みの利用者同士で簡単に資産を取引できます。P2Pモデルでは売り注文と買い注文をペアにしてプラットフォームの資産を管理するオーダーブックを使用しません。さらに、資金の保管や取引の処理に仲介業者を挟むことなく利用者同士で直接取引をします。

P2P取引所で売買を行うには、アカウントを作成して本人確認を完了する必要があります。選択したプラットフォームによっては、さらに本人確認が必要な場合があります。本人確認完了後、すぐに他の利用者と取引を始めることができます。

P2PとOTC、どちらがおすすめ?

P2Pというと従来の取引よりも難しそうに思われるかもしれませんが、P2P暗号資産取引所には多くのメリットがあり、最近は利用者数も拡大しています。

P2P暗号資産取引所のメリット&デメリット

P2P取引を利用するメリットとして、以下の点が挙げられます。

  • 決済方法の選択肢が豊富:P2P暗号資産取引所では、販売者が提示する決済方法の中から決済手段を選ぶことができます。つまり、デジタル決済、ギフトカード、あるいは小切手でもビットコインの購入が可能です。P2P取引の決済方法に関しては全く制限がありません。一方、従来のプラットフォームでは多くの場合、対応している決済方法はクレジットカードとデビットカードのみとなっています。

  • 安全性:ここ数年、エスクローシステムの安全性は大幅に向上しています。そのサードパーティの性質上、トップクラスのP2P暗号資産取引所は取引プラットフォームよりも安全です。エスクローシステムは、P2Pアルトコイン取引所プラットフォームも含め、取引に関わるすべての人々の安全を確保します。取引所自体は暗号資産を保有していないため、利用者は誰かにお金を取られる心配なく資産を交換できます。

  • 安い手数料:P2P取引所には手数料がかかるものもありますが、通常の取引所の手数料よりもはるかに安いのが一般的です。また、P2P取引所には仲介業者がいないため、P2P取引プラットフォームでは通常、エスクロー手数料のみが発生します。

  • 多くの地域から利用可能:P2P取引所では銀行口座がなくても暗号資産を購入できるため、銀行が普及していない地域の方でも利用できます。実際、P2P取引所の多くは、インターネットの接続環境とスマートフォンさえあれば取引を行うことができます。

一方、P2P取引所を利用する場合のデメリットは以下の通りです。

  • 取引に要する時間の問題:P2Pプラットフォームでは第三者による仲介がないため、取引完了までに時間がかかる場合があります。また、決済方法についても仲介者を通した方が選択肢の幅が広がる可能性があります。

  • 利便性の問題:繰り返しになりますが、P2P取引には仲介者がいないため、P2P取引の操作に時間がかかる可能性があります。そのため、P2P取引の方法に慣れる必要があります。

  • 匿名性の問題:他の利用者と直接取引をするため、トップクラスのP2P暗号資産取引所であっても匿名性に関してはOTC取引所よりも低くなる可能性があります。また、多くのP2P暗号資産取引所では、取引履歴を表示するための評価システムが導入されています。

P2P取引所とOTC取引所の主な違い

P2Pビットコイン取引所と店頭(over-the-counter)取引所の2つのタイプの取引所は、通貨取引プラットフォームとして広く使用されています。

どのような取引においても時間は重要です。取引に費やす時間について両者を比較する場合、OTC取引所では利用者は直接管理者やブローカーと暗号資産を売買できるため、取引は瞬時に完了します。

一方、P2P暗号資産取引所では、他の利用者と直接取引をしなければなりません。つまり、購入者は販売者を見つけて取引の交渉を開始し、販売者が取引に同意をすることで取引が完了します。取引全体のスケジュールは各当事者が取引に同意するか否かによって変わるため、取引に要する時間を正確に把握することはできません。

取引をすぐに完了させたい場合は、店頭取引所を選択するのがよいでしょう。一方、ある程度の取引の自由度を求めながら利益率の高いプラットフォームを使用したい場合は、一度に複数の取引相手を探せるP2P取引所を選択する方がよいでしょう。いずれにしても、P2Pアルトコイン取引所とOTCプラットフォームのどちらにもそれぞれメリットとデメリットがあります。

おすすめのP2P暗号資産取引所

多くの投資家やトレーダーたちは、収益が決して保証されるわけではないものの将来的に価格が大暴騰するかもしれないという暗号資産の激しいボラティリティに興味をそそられています。 

このように、暗号資産は株式と比べて非常にリスクの高い投資ですが、それと同時にP2Pビットコイン取引所において巨額の利益を得られる可能性も秘めています。そのため、ポートフォリオの資金に余裕がある場合は、ニーズに合った最適なP2P暗号資産取引所を選択し、その資金の一部を暗号資産投資に活用することをおすすめします。

1.Bybit

Bybitは、高いレバレッジ取引を提供する業界トップクラスのP2P暗号資産取引所であり、世界中のトレーダーに利用されています。BybitのP2Pプラットフォームでは、販売者と購入者のそれぞれが保有する資産をお互いが合意した最適価格で簡単に売買できます。BybitのP2P取引は80種類以上の支払い方法に対応しています。支払い方法には、デビットカード、クレジットカード、対面での現金支払いなどがあります。

また、利用者はBybitの本人確認(KYC)を完了することで、無制限の入金、出金、取引を行うことができます。最近導入されたP2P取引機能により、BybitのP2P取引は購入者も販売者も取引手数料ゼロでご利用いただけます。ただし、選択した決済方法によっては決済プロバイダーに取引手数料を支払わなければなりません。 

Bybitの登録方法は簡単です。ページ右上の「登録」タブをクリックします。メールアドレスまたは携帯電話番号で登録します。セキュリティ強化のため、必ず二段階(2FA)認証を登録してください。

2.Binance

Binanceは多くの人が利用するP2Pビットコイン取引所の1つです。売買できる通貨の種類も豊富で、Litecoin、Chainlink、Dogecoinなど約60種類の暗号資産を購入できます。BinanceのP2Pアルトコイン取引ではテイカー手数料はゼロですが、最大0.35%メイカー手数料が発生します。それでもアルトコインをP2Pで売買したい世界中の利用者を中心に多く利用されています。

メールアドレスを使用してBinanceに登録するには、Binanceのウェブサイトの右上にある「今すぐ始める」をクリックします。フォームに記入して本人確認を行い、入金する前に無料特典を受け取りましょう。Binanceのウェブサイトは少々使いにくいですが、モバイルアプリは操作が簡単なので初心者の方にもおすすめです。Binanceは幅広い通貨に対応しています。また、急いで取引をしたい方向けに、即時送金(0.5%の追加手数料あり)にも対応しています。

3.WazirX

WazirXは、あらゆる種類の暗号資産を取引できるインドの自動P2P暗号取引所です。インドのトップクラスのP2P暗号資産取引所としてご存じの方も多いかもしれませんが、実は2019年11月にBinanceによって買収されました。2021年12月時点における同プラットフォームの24時間取引高は1億5300万ドルです。この数字が示す通り、WazirXのP2Pプラットフォームは十分な流動性を持っており、利用者が簡単に取引することができます。他のP2P暗号資産取引所とは異なり、WazirXはUSDTの売買のみ対応しており、他のステーブルコインには対応していません。法定通貨との交換に関しては、インドルピーやトルコリラなど8種類の法定通貨に対応し、メイカー手数料もテイカー手数料もゼロです。

WazirXへの登録方法は、公式サイトの「登録」をクリックして登録フォームを送信します。メールの認証後、5分以内に入金を開始できます。「Funds」をクリックすると出金・入金画面が表示され、資産の出金・入金が簡単に行えます。WazirXでP2P取引をするには、画面上部のP2Pをクリックし、購入金額を入力します。その後、「Place Buy Order」をクリックし、販売者の検索を開始します。

4.Huobi

Huobiはアジアで最も有名なP2P暗号資産取引所の1つで、2013年の開設以来、暗号資産取引のための巨大な取引プラットフォームを提供しています。問い合わせに迅速に対応するなどカスタマーサービスが素晴らしく、不安定な相場では非常に頼りになります。このP2P暗号資産取引所では販売者も購入者も取引手数料がゼロであり、他のP2P暗号資産取引所よりも非常に競争力のあるサービスを提供しています。

Huobiに登録するには、ウェブサイトの右上にある「登録」ボタンをクリックします。登録にはメールアドレス、パスワード、国籍の入力が必要です。これらの情報に関しては、アカウント設定後に変更できないのでご注意ください。Huobiのプラットフォームは、操作が簡単な上にデザイン性も素晴らしく、機能面ともうまくバランスが取れています。

5.Paxful

Paxfulは、米国に本拠を置くトップクラスのP2P暗号資産取引所です。高いセキュリティとともに効率化されたP2P取引を提供します。Paxfulでは認証プロセスの一部に生体データの認証を採用しており、取引の安全性を高めています。Paxfulはさまざまなサービスに一律の手数料を設定していますが、暗号資産の購入に関しては手数料はかかりません。ただし通貨によっては、販売者が0.5%から5%の手数料を支払う必要があります。

Paxfulの登録は簡単ですが、登録が完了するまでに少し時間がかかります。Paxfulでは本人確認を必ず行う必要があり、上級者のトレーダーは動画認証もする必要があります。アカウントが認証されると、ウェブサイトのウォレットに入金することができます。P2Pの支払い方法を選択すると、認証済みの販売者のリストが表示されます。このリストは200回以上の取引経験のある利用者に絞り込んで検索することもできます。

6.LocalBitcoins

LocalBitcoinsは、わずか数分で暗号資産を購入できる方法を提供しています。LocalBitcoinsの特徴の1つとして、近くにいる購入者と販売者をマッチングさせ、お互いの目的が一致する利用者同士の対面交渉をしやすくしている点が挙げられます。さらに、取引手数料の安さもLocalBitcoinsの特徴であり、販売者の取引手数料は一律1%に設定しています。ただし、この手数料はビットコインの取引にのみ適用されます。LocalBitcoinsを利用している他の利用者のウォレットに送金する場合は無料です。

アカウントを登録するには「無料で登録する」をクリックしてフォームに記入するだけです。その後すぐに取引を開始できます。LocalBitcoinsのウェブサイト全体は操作しやすく、探している情報も簡単に見つけることができます。LocalBitcoinsでの暗号資産の購入は無料です。PayPal、現金、銀行振込などさまざまな支払い方法に対応しています。

7.OKX

OKXは、プロフェッショナルなトレーダー向けにプロ仕様の取引を世界200カ国以上で提供している業界トップクラスのP2P暗号資産取引所の1つです。売買を積極的に行いたいトレーダー向けにTether、Bitcoin、Etherなど100種類以上の通貨ペアを提供しており、世界中で利用されています。

アカウントの登録には、電話番号、メールアドレス、TelegramやGoogleのアカウントが必要です。認証レベルは4段階に分かれており、認証レベルが高いほど多くの機能を利用できます。例えば、レベル2の認証を完了するには写真付き身分証明書を提出して顔認証をする必要があります。認証を完了すると、取引限度額を1万ドルまで引き上げることができます。

8.KuCoin

KuCoinは、アメリカ在住者以外が利用できる業界トップクラスのP2P暗号資産取引所の1つです。多くの機能を備えており、いつでも好きなように利用できる上級者向けの取引プラットフォームを提供しています。また、ウォレットに資産を保管しているだけで利回りを得ることができるため、市場でもトップクラスの人気を誇っています。KuCoinによると、暗号資産保有者の4人に1人がKuCoinのプラットフォーム上で何らかの資産を保有しているそうです。つまり、購入者と販売者がたくさんいるため、高い流動性を確保することができます。送金手数料は使用する通貨とサードパーティアプリによって異なります。

上級者向けのプラットフォームであるため、KuCoinはこの記事で紹介している他のP2Pアルトコイン取引所よりも使い方が少し複雑です。しかし一度慣れてしまえば、この豊富な機能を備えたプラットフォームで好きなように取引方法をカスタマイズできるようになります。例えば、証拠金取引や取引ボットも利用することができます。

9.Coindirect

Coindirectは、初心者でもプロでも安心して利用できるP2Pビットコイン取引所です。わずか1ドルの最小入金額から取引を開始できるため、Coindirectは少額で投資を始めたい方にベストなP2P暗号取引所です。また、追加の取引手数料も不要です。これにより、大きな利益率を利用して取引をすることができます。

アカウントの登録方法はこの記事で紹介している他のP2Pアルトコイン取引所と同様に簡単で、本人確認も簡単にできます。プラットフォームが使いやすいので、簡単に暗号資産の取引を開始できるはずです。使いやすさには問題はありませんが、分析ニュースフィードが提供されていないので、自身のデータソースには自分でアクセスする必要があります。

10.Gemini

そして10個目に紹介するP2P暗号資産取引所は、初心者向けにデザインされた取引プラットフォームのGeminiです。具体的には、Gemini Clearingポータルについてご紹介します。これは、50種類以上の暗号資産を気軽に利用できるP2P暗号資産取引所で、手数料はスプレッドの価格と同じです。匿名決済可能で最小注文サイズもなく、初心者にもプロトレーダーにも最適なP2P暗号資産取引所の1つです。

Geminiのアカウント登録はとても簡単です。Geminiは、初心者でも使用しやすいようにP2P暗号資産取引プラットフォームをデザインしています。Geminiを使えば、簡単に操作ができ、暗号資産の購入方法について迷うこともないでしょう。

11.Hodl Hodl

トップクラスのP2P暗号資産取引所で他のトレーダーと直接ビットコインを売買したい方には、本人確認(KYC)なしでプライベートな取引を提供しているHodl Hodlがおすすめです。このP2Pビットコイン取引プラットフォームでは追加特典として、レンディングサービスも提供しています。新しく登録した利用者は0.6%の取引手数料を支払う必要がありますが、友達を招待することでこの手数料率を下げることができます。

Hodl Hodlの登録は簡単です。登録が完了したらすぐにビットコインを購入することができます。ビットコインの購入画面では、ビットコインまたはそれに相当する通貨の数量をフィルタリングできます。適切なオファーが見つかったら、「Accept Offer and Create Contract」ボタンをクリックして取引を開始します。

12.WhalesHeaven

WhalesHeavenは、インスタントオークションをしたいトレーダーにおすすめなP2P暗号資産取引所です。このP2P暗号資産取引所は、取引における自由度とセキュリティを確保するために、複数の通貨とマルチシグネチャー・ウォレットを統合しています。また、年中無休のカスタマーサポートを提供しています。WhalesHeavenでは、資産の損失を心配することなく、安全なネットワーク上でさまざまなブロックチェーンからトークンをスワップできます。

簡単な操作でプラットフォームに登録した後、インスタントオークションを設定し、他の利用者からビットコインを購入できます。また、出金手数料はかかりません。

現在、Ethereum、SmartChain、Binance Smart Chain、Avalanche上のトークンやBitcoinを購入して取引することができます。

13.Remitano

Remitanoは、独自トークンのRENECを含むデジタルトークンを販売・購入したいトレーダーにおすすめのP2P暗号資産取引プラットフォームです。また、上級者向けの取引で利用される証拠金アカウントを選択することもできます。この記事で紹介しているいくつかのP2P暗号資産取引所とは異なり、Remitanoでは厳しい本人確認(KYC)を導入しています。Remitanoでは、販売者が購入者に本人確認を要求することはほとんどないでしょう。

このP2Pアルトコイン取引所への登録は簡単ですが、本人確認のレベルによってアカウントのレベルも異なります。電話番号による認証のみでも基本レベルの本人確認はできますが、それ以上のレベルの認証をするには公式な書類の提出が必要となります。本人確認が完了したら、Remitanoでの暗号資産の購入方法は他の取引所と同様です。

14.LocalCoinSwap

LocalCoinSwapは、初心者が取引方法を学べるプラットフォームを提供しているため、人気が高いP2P暗号資産取引所です。お金とデータの転送を保護するためにエスクロー・ソリューションを主に提供しています。さらに、このP2P暗号資産取引所はコミュニティ主導型であり、オプションの本人確認(KYC)などの機能を備えています。

このプラットフォームでは、チャートで埋め尽くされた取引画面に慣れていない利用者のために、単純化された取引画面を提供しています。また、ホームページ上で暗号資産を売買することができ、注文履歴でオプションを見つけることもできます。手数料に関しては2種類あり、取引手数料は1%、出金手数料は0.00045 BTCとなっています。

15.Bisq

そして最後に紹介するP2P暗号資産交換所は、サードパーティの技術に依存せず暗号資産を販売する安全な分散型プラットフォームのBisqです。誰でも簡単な操作でアカウントを登録でき、わずかな手数料でトランザクションを実行できます。トレーダーは0.001 BTCの手数料と、0.003 BTCのマイニング手数料を支払う必要があります。

アカウントを登録するには、まずアプリをダウンロードします。その後、暗号資産のアカウントを追加してオファーを作成するか、自分で取引相手を検索します。使いやすいユーザーインターフェイスによって簡単に取引方法を学べるので、Bisqは初心者向けの優れたP2P暗号資産取引所でしょう。

結論

BybitやHuobiのような人気のP2Pサービスか、それともLocalBitcoinsやWhalesHeavenのようなローカライズされたサービスか、これらの業界トップレベルのP2P暗号資産取引所のうちどれを利用するべきか多くの方が迷われるかもしれません。完璧なプラットフォームはありませんが、この記事でご紹介した業界トップクラスのP2P暗号資産取引所一覧を参考にしていただき、皆様のP2P取引がうまくいくことを願っています。